テレビ、アンプ、ヘッドホンを Bluetooth で結ぶ、聴力の差を解消

夫婦2人でテレビを楽しむことも多い。自分は少し難聴気味でワイフは耳が良いほうである。それで快適な音量調節が難しい。
(前編) Bluetooth 付ヘッドホン Bose QuietComfort 35 (QC35) を購入し、テレビに Bluetooth 送信機を付けてヘッドホンでテレビ音声を聴くことにした。ヘッドホンの音量は独自に調節できる。テレビ取扱い説明書を読むとイヤホンプラグを差込んでも番組の音声はスピーカーから出る設定があった(テレビによる)。これならワイフはテレビの音を、私はヘッドホンで聴けば問題は解決です。早速ヘッドホンとブルートゥース発信機(iBOSSOMのGemini)をオンラインショップから購入してテレビに接続した。ヘッドホンとペアリングして聴き易い音量でTV番組を楽しみ始めました。
(後編) 同じリビングルームに Marantz のアンプと JBL のスピーカー(トールボーイ)がある。スピーカーからジャズ等の大きな音を出すと愛猫が凄く嫌がる。で、長く使っていなかった。アンプに Bluetooth 送受信機を付け、発信機としてCDやラジオやインターネット放送をヘッドホンに飛ばす。別の使途として、受信機に切変えてテレビ音声をスピーカーから流す。音量に気を付ければ愛猫も嫌がらずに良い音質でクラッシックの音楽番組も楽しめそうである。この方針でブルートゥース送受信機(JPRiDEのJPT1)をオンラインショップから購入した。
(現状) テレビ、アンプ(スピーカー)、ヘッドホンが無線で結ばれて最小限の配線で快適なオーディオ環境になりました。ブルートゥースの送信機1台と送受信機1台の購入費(計 約6500円)は利便性(コードレス)を考えると高価とは思えません。無線イヤホンの値段は、千差万別です・・・。

前編: テレビとヘッドホンを無線で繋ぐ


ヘッドホン Bose QuietComfort 35 について

Bose Headphone
ヘッドホン Bose QuietComfort 35(右) & Apple の i Pod Nano(左)

ヘッドホンの基本的な仕様(主に取扱い説明書); 
・ 装着方式はオーバーヘッド 型、耳をすっぽり覆う密閉型です。
・ イヤホン駆動方式はダイナミック型(マグネットとコイル)で伝統的なもの。
・ ワイヤレスの方式は10mはカバーする Bluetooth Class 2 です。
・ Bluetooth のオーディオ コーデックは SBC のみ(らしい)、TV の音声の僅かな遅延が発生します。
・ 1度に2台までの Bluetooth 機器と繋げる。
・ 8台の Bluetooth 機器をペアリングリストに保存できる。
・ ノイズキャンセリング機能あるが、耳を覆う密閉型なので周辺音はそれだけで大幅に低減する。
・ マイクもありスマートホンとブルートゥースで繋いでヘッドセットとして通話できる。
・ USB充電式で専用のUSBケーブルが付いている。
・ 重量は 240 g。 このクラスでは軽いと思える。
・ カラーは2色(ブラック/シルバー)。
・ 発売と値段: 2016年6月。税・送料込み 39,960 円(2017年2月、メーカー価格)。

体感的な音質とブルートゥース; 
聴きなれたCDで試聴したら、メーカーはハイレゾといっていないが素晴らしい音です。自分の耳がローレゾ(苦笑)の故かも知れないが、他の愛好家の方々も良い音質としています。ただ数時間も使うと重く感じます。
何もテレビだけではなく、iPod やスマホと Bluetooth でペアリングして好みの音楽を良い音質で楽しむこともできるので、音楽好きに向いたヘッドホンの1つでしょう。

話変わって、Bluetooth(Class2)規格の歴史は開発レベルを含めると20年以上もあるが当初の普及はスローだったらしい。一説では、スマホが発信機を搭載したので急速に各種電子機器への搭載が進行するようになった、という。
ブルートゥース送受信の専用機器は、送信機(Transmitter)/受信機(Receiver)/送受信機(Transmitter & Receiver)が販売されている。目的のTV音声の発信には送信機のみで十分です。しかし Bluetooth 送信機を使うと、テレビ映像の口の動きより音声が僅かに遅れる遅延(Latency)の問題があり、特に基本的な SBCコーデック使用なら気になる程度らしい。しかし遅延レベルはコーデックの種類によって異なり、AAC とか apt-X なら遅延は気にならない、といいます。使用機器がどのコーデックに対応しているのか、多少は注意したほう良いのかも知れないが、画面と無関係な使い方なら問題はないでしょう。ただし、AAC と apt-X は SBC より高音質とされます。

戻りますが、ヘッドホン Bose QC35 は最も基本的で一般的なコーデック SBC のみらしい(?)。遅延に加えて、SBC規格なら Bluetooth 使用時に音質が落ちると気にする音響オタクもいるようです。しかし世界的な音響メーカー Bose の高級ヘッドホンであり、ローレゾ人間でなくとも、ノイズキャンセリング機能やブルートゥース無線を搭載でも高品質な音は維持していると思います。手持ち i Pod をこのヘッドホンにコード接続とブルートゥース接続で音質の確認をしたが、私にはその相違が分からなかった。実は、コード接続がブルートゥース接続より高音質とする人が多い。
Bose QC35 の低音部は籠らず歯切れが良く、手持ちの並品イヤホンとは確かな違いを感じます。自分の場合はテレビでも使うけれど、主に音楽鑑賞のために Bose を選びました。

【追記】 Bose QC35 はブルートゥース発信機8台までのペアリングを記憶できます。当初は欲張って、テレビ、ステレオアンプ、iPod、PC、タブレット、スマホ等とペアリングしました。実際に使っているうちに、テレビとステレオアンプとのペアリングを使い、iPod はコード接続です。他のデバイスはブルートゥース接続をしないのです。Bose QC35 に多くのペアリング記録を保持するよりも、全てのペアリングを一旦は全消去して、使うテレビとステレオアンプとのペアリングのみ記憶保持させました。この方が使用する時の接続が遥かにスムースです。(2017.03.23 記)

Low latency Bluetooth オーディオ トランスミッター i Bossom Gemini

Bluetooth Transmitter
Gemini ブルートゥース発信機

Bluetooth 発信機は種類多く販売されているが、違いなど表面的なこと以外は分かりません。外国製品の i Bossom Gemini という上の写真の Bluetooth 発信機をオンライン購入しました。

i Bossom Geminiの基本的な仕様(主に取扱い説明書); 
・ Bluetooth Version 3, Class 2 に対応。
・ 本機の Bluetooth オーディオ コーデック は以下の3種に対応:
 * apt-X Low Latency Codec)、遅延 約40ms、
 * apt-X Codec、遅延 約180ms、
 * SBC Codec (Most standard Bluetooth audio)、遅延 約250ms。
・ 低遅延のイヤホンやヘッドホンを使うなら、音とTV映像が同期(Low Latency)する。
・ Bluetooth 受信機2台(ヘッドホン2台)の同時接続 (apt-X と SBC 対応)が可能。
・ 内臓バッテリーで7 時間の連続使用が可能。USB接続で充電しながらの使用も可。
・ バッテリー稼働とUSB充電稼働の切替スイッチあり。
・ 前回のペアリングは記憶されており、いつでも直ぐ使えます。
・ 同梱品: 
 * Gemini オーディオトランスミッター本体1個、 
 * USB充電用ケーブル1本、
 * 3.5mmオーディオケーブル1本、
 * RCAオーディオケーブル1本、
 * 日本語の取扱説明書1部(注;機械翻訳そのもの、活字も小さく読み辛い)、
 *18ヶ月の安心サポート。
・ カラーはホワイトのみ。
・ 購入価格: ¥2,999 (配送無料) 。

自分の使い方; 
は、Gemini のステレオ・プラグをTVのイヤホンジャックに差し込み、USBケーブルはやはりTVのUSBポートに差し込む。そして Gemini のスイッチをDC (USB充電) にセットする。 これで Gemini は TV のスイッチが ON の時のみ電源が入り機能します。

家のテレビはイヤホン・ジャックにステレオ・プラグを刺してもテレビの音声はスピーカーから出る設定ができる。これが無いとイヤホン・ジャックは使えません。その場合はテレビ裏面のオーディオ端子を利用するしかありません。その為の RCA ケーブルが Gemini には同梱されていました。

RCA ケーブル
Gemini の RCA ケーブル

Gemini とテレビの接続が適切ならば、Gemini と Bose QC35 のペアリングは説明書の方法で簡単にできます。
一旦ペアリングが確立されたら、Bose ヘッドホンを使用する毎にヘッドホン右耳用にあるスイッチをスライドさせて Gemini と接続するだけです。その時、ヘッドホンは電池残量(%)を告げる音声が出ます。他に接続機器名もいうが、5~10秒で TV の音声がヘッドホンから聞こえてきます。厳密にはTV映像の唇の動きと音声は微小な”ずれ”があるようですが、自分の場合は気になりません。

ヘッドホンを必要としない番組も沢山ありますが、我々2人とも聞き取りにくい音質の番組も時には実際にあります。さらに興味ある番組で一言一句をはっきりと聞き取りたい時にはヘッドホンを使います。ヘッドホン使用中はワイフと話が出来ないのが不便ですが、これは致し方ない。その代り番組の内容に良く集中できます。
BGM や効果音などのTV音響はセミ・サラウンドで聞えることも多く、ヘッドホン無しのスピーカー音とは全く迫力が違います。ブルートゥース機器の応用でテレビを観る楽しみが変わりました。

補聴器は未経験で比較できないが、今のところ日常で聴覚の不便はほぼテレビだけです。利用すべきは最新技術ですね。Bluetooth 機器の応用例の1つです。

追記(2017.02.20)
実は、同じ悩みを抱えたワイフの知り合いのご夫婦がいました。ご主人は耳が遠く、奥様は低音量を好むそうです。日本全国では多いかも知れません。テレビに付ける Bluetooth 発信機も Bluetooth 受信機付きイヤホン(音量調節付き)も満足できる性能のものが低価格で売られています。高級ヘッドホンを使わなければ5,000~10,000円で目的は達成できるはずです。このページが少しでもお役に立てば、と思います。

後編: アンプに無線でテレビとヘッドホンに繋ぐ


Bluetooth 送受信機(JPRiDEのJPT1)

JPRiDEのJPT1
JPRiDEのJPT1: RCAコード、電源用USBコード、本体、ステレオ・オーディオ・ケーブル


Bluetooth 送受信機も種類が多いようですが、性能面での違いなどは分かりません。外国製品の JPRiDEのJPT1i という上の写真の Bluetooth 送受信機をオンラインショップから購入しました。

本体のMFB(Multi-Function Button)が自分の指には少し小さいことを除いて問題は無いように思います。同梱の充電用USBケーブルの長さは良いのですが、RCAケーブルとステレオ・ミニプラグ付オーディオケーブルは使うには短すぎるかも知れません。取扱い説明書は、Gemini のそれと違い、丁寧で分かり易い。

JPRiDEのJPT1
JPRiDEのJPT1: 右にUSBケーブルとオーディオケーブル取り付け済み、
前はTransmitter/Receiver の切り替えスイッチとMFBボタン


JPRiDEのJPT1 の基本的な仕様(主に取扱い説明書); 
・ Bluetooth Version 4.1, Class 2, に対応。プロファイルは A2DP。
・ Bluetooth 受信機2台(ヘッドホン2台)の同時接続 (SBC 対応)が可能。
・ 本機の Bluetooth オーディオ コーデック は以下に対応:
 * 送信(TX)なら、apt-X と SBC。
 * 受信(RX)なら、AAC と SBC。
 * 単独使用なら apt-X を優先的に使用、複数接続なら SBC を使用。
・ 停遅延のイヤホンやヘッドホンを使うなら、音とTV映像がほぼ同期(Low Latency)する。
・ 充電には約2時間かかる。
・ 連続送信(TX)なら約13時間、連続受信なら約12時間、の使用が可能。
・ USB接続で充電しながらの使用が可能。
・ 前回のペアリングは記憶されており、いつでも直ぐ使えます。
・ 過去に接続したペアリング機器は全て接続可能、自動接続は直近の2台まで。
・ 同梱品: 前述。
・ 保証期間: 12カ月間。
・ 購入価格: ¥3,580 (配送無料) 。

自分の使い方

JPRiDEのJPT1の配線
アンプの前に置いたJPRiDEのJPT1と配線


発信モード
本体の右側上の電源USBコードはアンプ裏側にあるUSBポートに繋がれている。アンプの電源を入れたら本体の MFBボタンを押して電源を入れる。JPT1 の電源ONでアンプの電源を切ったなら、アンプの電源ONで自動的に JPT1 も ON になる。これは前述の Gemini と同じです。
次に本体右側の手前のステレオ・ミニプラグ付オーディオケーブルはアンプの PHONES(イヤホンジャック) に接続されている。写真の JPT1 はスライドスイッチで発信モード(TX)に設定され、CDなどを Bose QC35 で聴く時の結線です。
発信モードでの JPT1 とヘッドホンのペアリングは容易ですが、方法は取扱い説明書をみてください。

受信モード
電源に関しては上記と同じです。
受信モードではアンプの PHONOS に繋がれたステレオ・ミニプラグ付オーディオケーブルは使わないので JPT1 の本体に刺されたプラグを抜く。代りに写真右の白いRCAケーブルのプラグを JPT1 に差し込みます。使用のアンプはオーディオ入力端子が裏側にありにRCAケーブルの他端は既に取り付けてある。ただし同梱のRCAケーブルは短すぎるので、前述の Gemini 送信機のRCAコード(写真あり/白いプラグとケーブル)を使用しています。
次に本体のスライドスイッチを受信(RX)に設定する。
最後にテレビ接続の Gemini とのペアリングですが、これは取扱説明書を参考にしてください。

以上、使い方の要領が分かると簡単な事です。

使ってみて


テレビとアンプを無線接続した時の音量調節: 
1つだけ気付いた注意点がある。テレビの音声をアンプ経由でスピーカーから出すならば、音量の設定に注意です。通常の感覚の設定では極く小さい音しか出ないようです。
テレビとアンプの両側で音量の調節が可能です。ウチのステレオシステムの場合には、もしアンプの音量を最大にしてテレビの音量調節でスピーカーの音量を適切にしようとすると、割れて質の悪い音になる。テレビもアンプも目盛り的には共に中間的な30~40程度にして、何れか一方の音量調節を用いるのが良いようです。
この点はお使いのステレオシステムやテレビにより各自で要確認です。

リビングルールの快適性: 
アンプとスピーカーは10畳間の反対側に置いてある。その間は無酸素銅の音響用コードを使っている。他は電源コードですが目立たないようにしてある。テレビ、アンプ、ヘッドホンの間は無線接続、その機器類はとても小さいものです。すっきりと中級(中級の上?)レベルの音響設備が結ばれました。快適です。

音質について: 
特にハイレゾの音響は意識していません。なにせローレゾ聴力の持ち主なので当世流に拘っても意味がない。でも次のような楽しみ方も見つけました。
ベートーベン作曲、ピアノ協奏曲 第5番「英雄」のCDは3種持っている。
(1) ピアノ(日本人女流)、
(2) ピアノ(クリスティアン・ツィンマーマン)、バーンスタイン指揮、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
(3) ピアノ(クラウディオ・アラウ)、
上記の順に立て続けに3枚をヘッドホンで聴いたら演奏の表現力やピアノとオーケストラのバランス、録音技術の違い等が分かりました。スピーカーでは比較した事が無いが、ヘッドホンなら細かな違いまで分かるように思います。自分なりの順位が明確でした。

いろいろな方法で楽しみたいものです。



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